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花がその手に堕ちるまで あいすすとろべりーさんリク DIO ページ28

「ねぇDIO様」

「どうした?」

「私達も、長いですね」

「…そうだな」


トロリと惚けた表情のAは実に美しかった。

目覚めは月と共に。

二人ベッドの中で甘い目覚め。

そろそろヴァニラやテレンスが部屋に来る頃だが関係ない。

今は自分だけを映すその瞳を見つめていたい。


「なぁA、お前がこの屋敷から飛び出した日のことを覚えているか」

「ええ…思えば、あの時の私はどうかしていました」


もう数ヶ月前になる。

私が愛していたAは私の手から逃れようとした。

勿論一晩のうちに見つけ出して屋敷へ連れ戻ったが。

思い返せば私だって悪かった。

彼女への愛がちゃんと伝わっていなかったのだ。


だからそれからは、より一層愛を注いだ。


その瞳に一人の男しか映さないように。その唇が紡ぐ名は「DIO」ただそれだけになるように。

私がいなければ寂しさで涙を流し、私を目にしたらそれだけで腰が砕けるように。

彼女の全てに鎖をかけ、彼女の全てを私が管理した。

そうすること数ヶ月。

Aは完全に私の手へ堕ちてきた。

犬など嫌いだが、私の前でだけ艶やかな笑みを見せる彼女は忠犬のようで気分が良かった。

ただひとつ惜しいのは、可愛すぎて血を吸うのが勿体無い存在になってしまったくらいだ。


「あの時は本当にごめんなさい…」

「構わない。今のお前がいればそれでいいんだ」

「嬉しい……生涯貴方の傍にいさせてください、DIO様」

「勿論だとも…私の恋人はAだけだ」

「ああ…もう貴方無しでは生きてゆけないの……」


瞳を潤ませるAの額にそっとキスをして、頭を抱きこむ。

艶のある髪を撫でながら、自分の口が横に開いてニヤリと笑うのを感じた。


彼女は永久に、私だけのもの。

悪魔の囁き 腐れホットドッグ(原材料肉まん)さんリク 呪いのデーボ→←魅せる表情 あいすすとろべりーさんリク リゾット・ネエロ(※激甘)



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ウィルゴ・パルテノス - リクでダービー兄弟と一緒に日本の駄菓子を食べてみたをお願いします (2022年8月16日 7時) (レス) id: b628f3ea92 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 15さん» コメントありがとうございます。浮上もできない半端な者ですがもう少しだけ頑張るつもりです。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - みかんじゅうすさん» 更新はするつもりです。ですが、度重なる体調不良と将来の進路に関する活動を含む学生生活が忙しくてなかなか趣味としてPCに向かえない日々が続いております。決して投げ出したわけではございません。誠に申し訳ございません。もうしばしお待ちください。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅうす - もう更新されないんですか? (2020年9月16日 23時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
15 - 神よ! (2020年8月15日 22時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒヨコダイル | 作成日時:2018年9月17日 21時

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