【ジョジョの奇妙な冒険】アク役◇短編集

上の続き ページ18

メローネがボコられているのを放っておいて、私は話を再開する。


「俺たちは？A」

「……」


ジェラートが自分とソルベを指差す。

ソルベも言葉こそ出さないものの、興味があるようだ。


「んー…ジェラートは狐かな。目元とか特に」

「そう？俺そんな目つき悪い？」

「うん。だいぶ狐顔だと思う。ソルベは…鴉かな」

「俺、そんなに黒いか？」

「まぁイメージカラーを挙げるなら。あーでも、スマートだから馬とかもいいかも」

「ふむ…」


ソルベは首を傾げ、その辺にあった競馬雑誌を取り出して馬の写真を眺めだした。

ジェラートはピッタリくっついて座って「これソルベっぽい」とか。

あーもう完全に二人の世界入っちゃってるよ。

私はただ一人話題に挙げてなかった、隣に座る巨体に目を向ける。


「あとはリゾットだね」

「俺もか」

「リゾットはね…」


「イグアナ」

「オオカミ」

「うーん、ヘビ？」

「メタリカッ！」


「……メタリカは動物じゃあない」


ホルマジオ、イルーゾォ、ペッシ、(いつのまにか復活した)メローネが口々に言うなか、

リゾットはメローネの言葉にだけツッコミを返した。

あ、そこツッコミ所なんですか、リーダーさん。


「うーん、私的にリゾットは黒豹かな。わりと大きい動物のイメージある」

「そうか……お前はどうなんだ」

「えっ、私？自分は難しいよ」


予想外の返しに首を捻る。

うーん…自分…自分…。


「仔猫ちゃんだろ」

「ラッコ」

「オウム」

「インコとか？」

「リスかなぁ」

「小型犬」

「ハリネズミは？」

「…ムクドリ」

「……思い浮かばん」


「え、なに、」


なに、皆そんな一気に。

そしてあまりにも一致しない意見に、皆で大爆笑した。

私達にとっては珍しい平和な昼下がりはこうして過ぎていった。



＝＝＝＝

まとめ

ホルマジオ…虎
イルーゾォ…山羊(角の大きい種)
プロシュート…鷹
ペッシ…犬
メローネ…兎
ギアッチョ…猫
ソルベ…鴉
ジェラート…狐
リゾット…豹(黒豹)

すべて私の妄想ですのであしからず。

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