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「………は?」
JK「聞いたんです。今朝」
こっちを見ながら話すジョングクは、よく分からない表情をしていて 頭がこんがらがってくる。
聞いたって誰に……本人に?
ジョングクの口から発せられた女の子らしいその名前に、あの子の顔とマッチングして胸が高鳴るのがわかった。
一つだけ知れたあの子のこと、
いや、…A ちゃんのこと。
ただ、どうしてジョングクがそんなこと
なにかモヤっとして口を開こうとしたら
JK「…カトク、教えた。」
「………………は、」
自分の言葉よりも先に聞こえたジョングクの声に、体が一瞬固まった。
今……なんて、
JK「…Aに、教えました。僕の連絡先」
頭が追いつかないのにもかかわらず喋り続けるジョングク。
JK「…ヒョン、本気なんでしょ?それぐらいしないとなにも変わらない」
「ちょっと 、まっ…」
JK「ヒョンのために、教えたんです。」
情報量が多すぎて、もうなにもかも分からなくなってくる。
ただジョングクの目が真剣で、それがまた分からなくて
「…なん で、ジョングク…お前なにして_」
YG「おい」
ずっと俯いてるジョングクを振り向かせようと肩に手を置いた瞬間、耳に響いたその声に動いていた手が止まる。
YG「お前らさっきからなんの話してんの?」
寝てたはずのユンギヒョンがこっちを見ていた。
ジョングクも、俺も体が固まって声すら出てこない。
まさか…………聞か、れた ?
背中に冷や汗が伝っていくのを感じていると
YG「…なに、また喧嘩?」
「………え」
JK「…ヒョン どっから聞いてました?」
YG「…別に、よく聞こえなかったけど"ヒョンのために教えた"ぐらいから。」
ほどほどにしとけよ、とめんどくさそうにまた目をつむったユンギヒョンに ほっと息がもれた。
なんだ…よかった、聞かれてなかった。
と、安心したのはジョングクも同じみたいで
JK「…また後で話します」
「……わかった。」
空港に着いてからも、たくさんのアミたちがいるのに カメラだって回ってるのに
心はずっと、曇っていた。
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マユミン(プロフ) - お待ちしておりました!とても好きなお話なので更新嬉しいです^_^ (2021年3月29日 15時) (レス) id: 93502ec7e6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 待ってました!受験お疲れ様です!続き楽しみにしています!! (2021年3月23日 23時) (レス) id: 12709d1543 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - とても素敵なお話ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: 7ec8d40e9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - はやく続きが気になって仕方がないです!!更新楽しみにしています! (2020年5月1日 15時) (レス) id: 19d60ed3d4 (このIDを非表示/違反報告)
テミン(プロフ) - jkさん» ですね笑 その人は前世で何をしたんでしょう... (2020年4月30日 18時) (レス) id: 35b62889c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テミン | 作成日時:2020年4月11日 11時