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そういえば、まだあの紙切れを見てないことを思い出した。
いや…でも今見ても、 それが救いになるかわかんないけど
とりあえず見ることにした。
今はミヨンもいない。ポケットから取り出して、二つ折りされてる紙を開いた。
でも、ほんとに見ていいのかな と一旦動きが止まる。
……いいや、もう見ちゃえ
どうせ私、明日からアーミーやめることにしたんだし…軽々しく言えることじゃないけど、最後の思い出ってことで、
開きかけてた紙をまた開き直して ちょっと悪い気もするけど見た。
「…………え、」
書かれている内容を見て、目を見開く。
そこには、ジョングクの字で "カトク" と、韓国人とは思えないくらい綺麗なカタカナが書かれていて、
その下に電話番号と、IDらしきものの番号が書かれていた。
…まって カトクって、カトクだよね
それに電話番号……ちょっとまって これ、
普通にダメなやつだよ…ね、アイドルが…自分の番号教えるなんて、
なんで なんで私にこんなもの…
と、訳が分からず状況が把握できないでいると 横から物音がしてビックリしてすぐに紙切れをポケットに入れた。
横を振り向くと、男の人がこっちに歩いてきていて
背が高くてマスクをしていて、帽子も深くかぶってる。ここに泊まってるお客さんなのかと思ったけど、
こっちに向かってくるような気がして、怖くて下を俯いていたら 視界に黒いブランド品の靴が見えた。
あの男の人が、目の前にいる …と、気づくのは遅くはなかった。
恐る恐る顔を上げると、帽子とマスクのせいで顔が見えなくて 今度こそ不審者に目をつけられてしまったんじゃないかと怖くなっていたら
『…あ の。』
え
聞き覚えのある低い声が目の前から聞こえて、ついパッと前を見ると
『…こわ がらない で、』
帽子を少し上げて マスクもはずして、優しい笑みを向けてくれるテヒョンがいた。
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マユミン(プロフ) - お待ちしておりました!とても好きなお話なので更新嬉しいです^_^ (2021年3月29日 15時) (レス) id: 93502ec7e6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 待ってました!受験お疲れ様です!続き楽しみにしています!! (2021年3月23日 23時) (レス) id: 12709d1543 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - とても素敵なお話ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: 7ec8d40e9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - はやく続きが気になって仕方がないです!!更新楽しみにしています! (2020年5月1日 15時) (レス) id: 19d60ed3d4 (このIDを非表示/違反報告)
テミン(プロフ) - jkさん» ですね笑 その人は前世で何をしたんでしょう... (2020年4月30日 18時) (レス) id: 35b62889c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テミン | 作成日時:2020年4月11日 11時