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27. ページ27

やっとの思いで、部屋にたどり着いた。




走っている間は なにも考えられなくて…いや、考えることが多すぎて 無理やり考えないようにしていた。






ただ、最後に見た …テヒョンの 顔だけが



鮮明に頭に残るだけ。









「……あれ、」









部屋の扉を開けようとしたが、鍵があいてなくて開かない。





ルームキー……





と、ポケットを探っていると ふと思い出す。









…私、あのままルームキー置いてきちゃったかも






突然ジョングクが引っ張ってきたから、取り忘れたことに今さら気づいた。






どうしよう…








部屋にはミヨンがいるから入れるけど、私今日帰るし それにホテル出るときルームキー返さなきゃいけない。



あの部屋には もう戻れないし…









" わ たした かみ、みてね "









ふいに、なぜかその言葉が頭をよぎってきて




あの紙切れがルームキーの解決に役立つとは思わないけど





ポケットから取り出そうとした。







と、目の前の扉が ガチャっ と突然開いて、ポケットに突っ込んでいた手を慌てて抜き出した。









MY「…あ、Aっ!!」






「わっ、」









部屋から出てきたミヨンが私の姿を見ると、いきなり抱きついてきた。









「…ちょ、ミヨン」






MY「あんたどこ行ってたの!? 起きたら隣にいないし 誘拐でもされたのかと思った…」







「…誘拐って、」









あいかわらず的外れなことを言うミヨンだけど、服は少し乱れてて髪もいつもより整ってないから 私のこと探そうと急いで部屋を出てきたんだと 嬉しくなった。









「…ごめんね、ミヨン」









それと同時に、罪悪感もおそってきて




こんなに心配してくれてたのに 私がそのとき、いた場所のことを思い出すと 心が痛すぎて









MY「…っていうか、そのかぶってる帽子お気に入りなの?お店の人からもらったってやつ」








「……あぁ、まぁ」









私そんな誤魔化し方してたっけ、昨日のことも あまり思い出せない。







でも ミヨン…許してね、もう









「…もう、やめるね」









もう私は、アーミーとしていられないと思うから。



だから 隠すこと…嘘ついたこと 全部許してほしい、 なんて …都合よすぎるかな。

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マユミン(プロフ) - お待ちしておりました!とても好きなお話なので更新嬉しいです^_^ (2021年3月29日 15時) (レス) id: 93502ec7e6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 待ってました!受験お疲れ様です!続き楽しみにしています!! (2021年3月23日 23時) (レス) id: 12709d1543 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - とても素敵なお話ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: 7ec8d40e9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - はやく続きが気になって仕方がないです!!更新楽しみにしています! (2020年5月1日 15時) (レス) id: 19d60ed3d4 (このIDを非表示/違反報告)
テミン(プロフ) - jkさん» ですね笑 その人は前世で何をしたんでしょう... (2020年4月30日 18時) (レス) id: 35b62889c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テミン | 作成日時:2020年4月11日 11時

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