テヒョンのオキニはイルアミ。

24. ページ24

一回落ち着きを取り戻して、冷静に考える。









………いや、無理。冷静になんてなれないんだけど、









それでも今、結構まずい状態なのは把握できてる。




いくら目の前に大好きな人がいたって、その人に私が今ここにいることがバレたら… 絶対サセンだと思われるし、なによりジョングクに迷惑がかかってしまう。






緊張なのか、それとも不安なのか、それとも…目の前にいる人に対してか

ずっとバクバクといってる心臓。









『( …朝、誰といたの？…女の子といたよね？ )』







JK「( …ヒョン、)」









身近に聞こえる声に涙が出そうになるけど、ぐっと耐える。





…私は今、全世界のアーミーの敵みたいなものなんだ



それにミヨンに、謝りきれないことをした。






そんな私が今、ファンとしているのはおかしいし 今ファンとしての気持ちを出すのは それこそサセンだから









『( …隠し事は、なしだからね。ジョングガ。 )』







JK「…っ」









まだ話が終わらないのか、ずっと聞こえる会話に いつ帰れるんだろう、と不安になった。




当然見つかっちゃいけないわけだし、ベッドの後ろから出ることができない。








なによりここ狭いし、ずっと座ってるから足が痺れてくる。






……やばい、右足つったかも






体勢を変えようと、右足を抑えながら静かに そっと座り直した途端、









JK「( …っ僕は、)」






チャリンっ..









私の足元から音がした。








見ると、ルームキーがポケットから落ちていて









『( ……………え？)』









冷や汗がまた背中をつたっていく。と同時に鼓動の音も早くなる。









やばい 、







バレた 、？バレたよね だって、……こっちに向かってくるような足音する









これはほんとにやってしまったと…


なにもかも終わった と下を俯いていたら









こっちに急いで走って向かってくるような、音が聞こえた。

25.→←23.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す