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「…あ、あの」
JK「そこ す わって」
「いや…えっと、」
完全に入ってしまったジョングクの部屋。
アイドルの泊まってる部屋にファンが入るのはほんとにやばいやつだし…そのやばい場面に今直面してる私。
早く戻らなきゃいけないのに、さっきから思ったように言葉が出なくて こういう時に弱くなる自分が嫌になる。
でも、早くここから出なきゃ…
「…あの、ぼ、帽子」
JK「…ぼ うし?」
片手に持ってる昨日渡された帽子を、前に差し出すと あー となにか分かった様子のジョングク。
JK「あげる」
「…………えっ?」
JK「それ、きみ の も の。」
と目元にくしゃっとシワを寄せて笑う姿に、ドキドキしたり焦ったりで忙しくなる。
あ、あげるって…もうジョングクの一つ一つの行動がよく分からない。
…こんなの タダでもらえないよ
「…だめ です。返します」
意を決して そう言うと、ジョングクの体に帽子を押し付けて 部屋を出ようとした。
…けど、腕を掴まれてしまって また逃げ出すことができなかった。
JK「ま って。かえるの、だめ」
「…っ帰ります」
JK「んーん。そこ すわ って て」
いわば強引に椅子に座らされてしまった。
あぁ…だめなのに これじゃあ、もう全国のアーミーさんに土下座じゃ すまされなくなっちゃった、
もうどうしようほんとに……
考えても考えても選択は逃げるということだけで、でも監視しているようにジョングクと目が合うからそれができない。
こんなんだったら早く帽子置いてさっさと帰っとけばよかった…
と自分を悔やんでいると、隣に座っている人からものすごい視線がささってくる。
JK「ねぇ、こ っちむいて」
「……えっ」
JK「ぼく みて」
言っている意味が分からず、恐る恐るゆっくりジョングクのほうを向くと
JK「……그래 역시 그 아이이다」
(……うん やっぱりあの子だ)
「…え?」
JK「な んでも ないです」
急に韓国語で話すから、言ってることが分からなかった。
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マユミン(プロフ) - お待ちしておりました!とても好きなお話なので更新嬉しいです^_^ (2021年3月29日 15時) (レス) id: 93502ec7e6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 待ってました!受験お疲れ様です!続き楽しみにしています!! (2021年3月23日 23時) (レス) id: 12709d1543 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - とても素敵なお話ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: 7ec8d40e9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - はやく続きが気になって仕方がないです!!更新楽しみにしています! (2020年5月1日 15時) (レス) id: 19d60ed3d4 (このIDを非表示/違反報告)
テミン(プロフ) - jkさん» ですね笑 その人は前世で何をしたんでしょう... (2020年4月30日 18時) (レス) id: 35b62889c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テミン | 作成日時:2020年4月11日 11時