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放心状態のまま、部屋に戻ると ミヨンに遅すぎ、と怒られてしまった。
帽子のことも当然聞かれ、よくわかんない誤魔化し方をした。
結局、ミヨンにはさっきのことを言えず この日はなかなか寝れなかった。
.
「…ん、」
カーテンから差し込んでくる光によって目を覚ますと、時刻はもう8時半だった。
"あした あさ くじにきて。"
昨日のことを思い出す。
ほんとに夢のような出来事で、でも夢じゃない。
…9時まであと30分。
ほんとに、行っていいのか…私、アーミーなのに こんなことしていいのか
行ったら行ったで、ミヨンや他のアーミーたちに きっと罪悪感を抱いてしまう。
ダメなことは自分が1番分かってる…こんなのやっぱり よくない。
「……ミヨン、…ごめん」
まだ寝てるミヨンにそう言って、意を決して立ち上がった。
机に置いてある黒い帽子が視界に入る。
…これを返すんだ。返して、すぐ戻って …昨日のことはなかったことにする。
ミヨン、それにグクペン限らず全国のアーミーさん
少しだけ…少しだけだから、許してください。
あれは夢だった で終わりにする。
なにもなかったことにするんだ
顔を洗って、いつも通りのメイクをし、髪も軽くセットをした。
時計を見るともう、9時前で
「…やば、」
部屋の番号が書かれている紙と、帽子を持って
ミヨンを起こさないように部屋を出た。
…帽子を、返すだけ。帽子を返すだけ。
そう、自分に言い聞かせながら長い廊下を走った。
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マユミン(プロフ) - お待ちしておりました!とても好きなお話なので更新嬉しいです^_^ (2021年3月29日 15時) (レス) id: 93502ec7e6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 待ってました!受験お疲れ様です!続き楽しみにしています!! (2021年3月23日 23時) (レス) id: 12709d1543 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - とても素敵なお話ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: 7ec8d40e9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - はやく続きが気になって仕方がないです!!更新楽しみにしています! (2020年5月1日 15時) (レス) id: 19d60ed3d4 (このIDを非表示/違反報告)
テミン(プロフ) - jkさん» ですね笑 その人は前世で何をしたんでしょう... (2020年4月30日 18時) (レス) id: 35b62889c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テミン | 作成日時:2020年4月11日 11時