テヒョンのオキニはイルアミ。

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『…여보세요、』(…もしもし、)









スラスラと韓国語で話す目の前のジョングクに、唖然とする。






さっきの……知ってるって、どういうことだろ。



もう、だめだ…明日からなにも考えれないかもしれない。






あの時 自販機なんて行かなければ、こんなことにはなってなかったはず…





ミヨンにどう話したらいいのかな





今だって、目の前にいることさえ まだ信じられないのに









『…네네 지금 돌아갑니다 때문、』
(…はいはい。今もどりますから、)









話が終わったのか、はぁ とため息をつきながら通話を切った音が聞こえた。




これ 冷静に考えると結構やばいよね？





あのジョングクと…2人きりは まずい。





急に我に返った私は、すぐ離れなきゃと ゆっくり後ずさりをした。









「…あの、し、失礼しました。」






『…え 、』









その場を去ろうとしたら ぐいっと後ろから腕を引っ張られた。




戻り方おかしかったかもと思ったけど、結果的にまた捕まったから 恥ずかしさが残るだけ。









『まっ て、』









私の腕から手を離すと なにやら紙を取り出してなにかを書き始めた。





そんなことしてるうちに誰かに見られたら…と、ハラハラしていると私の手をとって紙を優しく握らせてきた。









『…こ れ、ぼく のへやの ばんごう。』









「……え、」









『あした あさ くじにきて。』









そう言うと、かぶっていた帽子をとって 私の頭にふわっとかぶせてきた。









『まってる』









そう微笑んだあと、頭をポンポンとして去って行った。




私は しばらくその場に立ち尽くしていた。







顔が あつい。





これは夢だ と、思いたいけど







帽子からの ふわりと鼻をそそるいい香りが、現実だということを教えてくれる。

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