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蓮side
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康二「寝たな(笑)。」
蓮「うん。一瞬だったね(笑)。」
ラウ「Zzz・・・。」
あれから、水族館近くにあるショッピングモールへ。
洋服を買ったり、クレープ食べたり・・・
ぶらぶらしていたら、あっという間に日が沈んでいた。
仕事が忙しすぎて、一緒に過ごすことがあんまりできなかったけど、
ラウールの元気のない姿を見るのは辛かった。
今日一日は久しぶりにラウールも笑顔が溢れてて。
少しは母さんの記憶が薄れたかな?
家に帰って、簡単にご飯を済ませた俺たち。
ラウールは久々の外出で疲れたのかソファーでぐっすり。
穏やかそうに寝息を立てていた。
康二「幸せそうやな。」
蓮「うん。楽しかった。ありがとね。」
康二「次は動物園やな(笑)」
蓮「え〜、お子ちゃま〜(笑)」
すうすうとラウールの寝顔を見て思う。
ずっと
ずっと
過去の記憶に囚われずに、
ラウールのこれからの毎日が、
幸せで、
楽しくて、
穏やかな毎日でありますように。
そう願うばかりだった。
・
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作者名:ゆり | 作成日時:2022年4月12日 0時