歪んだ十字架４ (ページ16)

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康二side

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蓮「はっ、借金？」

康二「な、知らんかったやろ。」

蓮は唖然とした顔。

そりゃ、びっくりするわな。

　

父さんが死んでから、俺と蓮はなんだかんだ年下組だからって。

とりあえず兄ちゃんが何とかしてくれるって言ってくれたから、

お金のこととか生活のこととか、あんまり気にせず過ごしていた。

　

だけど・・・

俺らが寝静まった後、家族会議を頻繁にやっているのは知っていた。

夜中に喉が渇いて、リビングに行こうとしたら、話し込んでいる兄ちゃんたち。

気になって、聞いてしまったんよ。

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照「えっ・・・借金？」

大介「ほら。父さん自分で事業やってたでしょ。上手くいってなかったみたい。」

辰哉「うん。さっき消費者金融の人から連絡があった。あとさ、これも・・・。」

涼太「なにこれ？連帯・・・保証人？」

翔太「なんかさ、肩代わりしてたみたいなんだよね。」

　

静まり返るリビング。

　

照「どうするの？えっていうか、このこと母さん知ってんの？」

翔太「言えるわけねぇじゃんこんなこと。」

涼太「母さん、これ以上負担かけたら、今度こそほんとに壊れるって・・・。」

辰哉「わかってる・・・俺らで何とかしなきゃ。」

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