歪んだ十字架３ (ページ42)

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蓮side

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蓮「それにさ・・・」

辰哉「うん。」

蓮「ラウの体に痣あったの見たでしょ？治りかけてたけど。あれって万引きした時、照にいが怒って突き飛ばしたやつだよね？」

　

病衣をめくった時に見えた痣。

掴まれたみたいにぎゅっと痕が付いていた。

ラウールは照にいに突き飛ばされたり、ドジだからぶつけたって言ってたけど。

本当にそうなのかな？

必死にごまかそうとしていたようにも・・・

ちょっと見えたんだよね。

　

　

辰哉「俺も最初は照かと思ってたけど、確かにそうだよね。」

蓮「本当にあの時のけがなのかなってちょっと疑問。」

　

　

確かに、俺らが見ていないところで、

照にいや翔にいがなんかしてたのかもしれないけど。

でも・・・

やっぱり、なんかあったんだよ。

あの時期、様子が変だったもん。

　

　

蓮「学校は？なんかなかった？」

辰哉「そこなんだよなぁ～。二宮先生、元気はなかったけど、学校での原因に心当たりはないですって。」

蓮「そっか・・・。」

　

　

辰にい曰く、

学校をしばらく休むことを連絡した時に、ラウールの様子を聞いたらしいけど・・・

手がかりはなし。

　

う～んって二人で悩んでしまう。

記憶があるうちに聞いておけばよかったなってちょっと後悔。

まぁでも思い出せないのも変に隠してるとかではなくて、

本当に分からないみたい。

　

辰哉「無理に思い出させるのはよくないみたいだから、日常の中で思い出した時にちゃんと吐き出せる環境をさ、今は作ってあげよう。」

蓮「うん。そうだね。」

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