歪んだ十字架３ (ページ5)

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亮平side

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辰にいがボタンを押してから、すぐに病院の人が中に入ってきた。

苦しそうな呼吸をしているラウール。

看護師「少し、外でお待ちください。」

　

そう言われ、病室の外に追い出されてしまった。

　

　

亮平「・・・・・・。」

　

辰哉「ちょっとついてきて。」

辰にいに腕を引っ張られ、

ただただ廊下を歩く。

　

連れてこられたのは、自販機がいっぱいあるところ。

　

　

辰にいの絶対怒ってるって顔。

顎で座るように指示されて、静かに着席。

　

平日の夕方ってこともあって見る限り、割と空いていた。

　

　

　

いきなりお説教が始まるのかと思ってたけど。

　

辰哉「はい。」

　
そう言って渡されたのは、甘いカフェオレ。

　

亮平「ありがと・・・。」

プッシュと蓋を開けると甘いカフェオレのいい匂い。

　

　

無言の時間。

逆に、この時間が辛かった。

　

　

　

亮平「・・・聞かないの？」

　

辰哉「いや、亮平らしくないなって思って。」

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