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―１２８― ページ34
涼太side
・
その言葉にドキッとした。
ラウ「どっ・・しょ。みんな怒ってるっ。」
ごめんなさい
ごめんなさい
って必死に呟く姿に胸が痛くなる。
抱っこしながらもひくひくと体を震わせながら、パニック状態。
なんて言葉をかけていいのか、分からなくて、
とりあえず、落ち着くようにと背中をさすり続けた。
記憶が何となく戻り始めてるのかな？
普通ならさ、記憶が戻って嬉しいところだけど。
俺らからしたらちょっと複雑。
ラウールが経験してきた過去には辛い記憶もたくさんあるから。
でもね。
今のラウールを支えられるのは俺らしかいない。
俺らはもうブレないよ。
ラウ「にぃに怒ってる。ごめっんなさぃ。」
震えながら泣いてるラウールを強く抱きしめる。
涼太「ラウのせいじゃないよ。にぃたち怒ってないからね。」
ラウ「うぅ〜。」
涼太「大丈夫、大丈夫。俺らがずっといるよ。」
あ〜。
こういう言葉をさ。
４年前にかけてあげればよかったんだよね。
・
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作者名：ゆり
| 作成日時：2022年3月3日 0時
