歪んだ十字架３ (ページ27)

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辰哉side

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数日後

不安から来る大泣きや幼さが少しずつ良くなってきた頃に、

突き当たった問題。

　

ふと、ラウールから出た言葉は、

　

　

ラウ「ねぇ、いつかえれるの？」

ラウ「おかーさんとおとーさんは？」

　

　

これを聞いた時に、

あの日の記憶が完全に飛んでることを理解した。

　
　

辰哉「そっ、そうだね、もうちょっと体が良くなってからかな？」

俺もなんて言ったらいいか分からなくて、咄嗟に出た言葉。

　

そう伝えるとラウールの瞳はウルウル。

　

ラウ「ラウが悪い子だから？」

辰哉「ううん。違うよ、ラウ。」

　

　
　

記憶は抜けているけど、

自分の中で、なにか分からない罪悪感があるみたい。

話の中でもちょいちょいそういう発言がある。

　

ラウ「ラウのこと好き？」

ラウ「ラウは悪い子？」

ラウ「嫌い？」

自分への愛情を確認するような言葉が気になっていた。

　

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