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亮平side
・
亮平「・・・・・・。」
照「亮平もやる?(笑)」
亮平「やる〜(笑)あたりまえじゃん。」
戻れない過去を見るのが辛かった。
父さんはいない。
母さんも今までの母さんじゃない。
家族はバラバラ。
二度とあの時に戻れないと分かっているから、思い出に目を向けたくなかった。
油性ペンを手に取って、
照にいと翔太にいと同じように俺もやった。
“償え”って。
憎いラウールを塗りつぶした。
何度も
何度も
見えないように。
全て塗り終えて、改めて見た写真。
傍から見て、おかしいのは一目瞭然。
それでも、罪悪感は一切なかった。
ラウールはこの家の思い出からも存在を消し去られてしまった。
・
――――――――――――――――
今なら痛いほどわかるよ。
ラウールがこの写真を見たときにどう思うか。
どれだけ辛かったか。
・
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作者名:ゆり | 作成日時:2022年3月3日 0時