歪んだ十字架３ (ページ14)

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亮平side

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亮平「リビングの写真さ・・・。」

辰哉「うん・・・。」

亮平「塗りつぶしたじゃん。ラウのこと。ほら、母さんラウのこと見ると嫌がるから。」

辰哉「うん・・・。そうだったね。」

　

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ラウールに関わるものは母さんの目に入らないようにした。

リビングに飾ってある思い出の写真。

誕生日、クリスマス、節分、バーベキュー

なにかイベントがあるたびに、家族で集まって撮っていたものだった。

でもその写真を見て、どんどん情緒不安定になっていく母さん。

ラウールが写っているのもたくさんあるから、写真ごと片付けようとしていた。

　

そんな最中、

怪しい動きをしている２人。

照にいと翔太にいがなにやらゴソゴソとやっている。

　

亮平「今度は何すんの？」

照「いいじゃん。あいつ家族じゃないし。」

翔太「父さんを殺した罰だよ(笑)」

　

　

そう言って、写真の端っこにいるラウールを破く。

　

亮平「あっ・・・。」

　

真ん中に写っているものは、黒い油性ペンで塗りつぶす。

あっという間に写真の中からラウールが消えてしまった。

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