歪んだ十字架２ (ページ50)

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ラウールside

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ラウ「・・・・・・。」

　

　

ぼーっと天井を見ていると、このまま消えていなくなりたくなる。

　

ここ数か月。

色んな事があった。

色んな事が影響して、ずっとお腹が痛かったけど、

　

言えなくて。

　

　

辛うじてトイレに駆け込んだのは覚えてる。

気が付いたら病院に運ばれていて。

周りの景色が何もかも違ってびっくりした。

　
　

　

ラウ「またみんなに迷惑かけちゃった。」

　

誰もいない病室。

蓮くんだって忙しいのに、僕なんかのために時間を割いてくれて申し訳ない。

他のお兄ちゃんも、

最近はちょこちょこお見舞いに来てくれる。

やっぱりお話しするのはちょっと緊張しちゃうんだけどね。

　

　

でも、僕の体調も気遣ってくれて。

すごく嬉しいけど、なんだか申し訳ない気持ち。

　

　

　

　

蓮くんに痣のことを言われてドキッとした。

咄嗟についた嘘。怪しまれなかったよね？

本当のことは絶対に言えない。

言ったらその先どうなるか、考える方が僕には怖かった。

　

蓮くんがこの後、辰にいが仕事終わりに来てくれるって言ってた。

辰にいのことをね。

ちょっとだけ待ちわびている自分もいるんだ。

　

　

ラウ「・・・・・・・。」

　
　

　

ガラガラと引かれた扉。

いつもだったら、「ラウ～来たよ！」って言う声もなくて。

　

あれ？

誰だろう？

少し起き上がってドアの方をのぞき込む。

　

　
ラウ「あっ・・・。」

のぞき込んだ瞬間に分かった。

　

　

僕のもとに現れた、

予期せぬ訪問者は、

　

亮平「・・・・・・。」

僕のことが嫌いな亮平にいだった。

　

第二章終

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ここまでお読みいただきありがとうございました。
新機能のハートに戸惑っております(笑)
まだまだ続きますので、お付き合いください。
移行の準備ができましたら、移行します。

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