今日:3 hit、昨日:33 hit、合計:259,356 hit
小｜中｜大
―５― ページ7
辰哉side
・
鍵を閉めて、玄関を出る。
駅までの緩やかな坂道を下ると川沿いに現れる並木道。
春になると桜がきれいなんだよね。
わちゃわちゃする家とは違って、
仕事前のゆっくり歩くこの時間が結構好きだったり(笑)
・
大学を中退して就いた営業の仕事。
大変だったけど、何とか家族を支えるために必死になって頑張ってきた。
それは他の兄弟たちも同じ。
一致団結して頑張って、下の兄弟たちを支えてきたはずなのに・・・。
目を背けてしまっている現実がある。
・
一度染みついてしまった習慣をなかなか変えることは難しくて。
今のラウールの関わり方は確実に間違っているって分かっている。
なのに、
分かっているのにどうしたらいいのか、
分からなかった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 838人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆり
| 作成日時：2021年12月19日 0時
