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―３０☆ ページ32
ラウールside
・
辰にいの言葉にすぐに従い、
隣の部屋に必死に逃げ込む。
僕は、
ドア越しに膝を抱えてブルブルと震えていた。
母「逃げるな！！！」
激しくなるお母さんの怒号。
それを取り押さえるお兄ちゃんの声も聞こえた。
ラウ「はっぁ・・っ。」
怖い。
怖かった。
お母さんだよね？
僕の大好きな・・・
お母さんなんだよね？
とにかく心臓のドキドキが止まらない。
胸に手を当てて、
うずくまりながら、
必死に自分自身を落ち着かせていた。
ドア越しに聞こえたお母さんの怒鳴り声。
母「あの子が代わりに死ねば良かった。」
・
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作者名：ゆり
| 作成日時：2021年12月19日 0時
