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辰哉side
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話しを終えて、
松本さんと一緒にラウールの部屋に向かった。
ラウールの遺書を見つけて、探しに行ったあの日以来、
部屋にはなかなか足を踏み入れられなかった。
・
辰哉「どうぞ。」
綺麗に整頓された部屋。
自分が本当にここからいなくなるから、
こんなにきれいにしたんだろうと思うほど。
とりあえず、机に置いてあったスクールバックの中身を開ける。
必要最低限のものしか入ってない。
松本「何か日記とか携帯とか・・・手がかりになるようなものはありませんかね。」
辰哉「う〜ん。」
亮平「とりあえず、携帯とかかな？」
机の上や中を物色するけど、
日記とかは探してもなさそう。
とりあえず、机上の携帯を手に取る。
亮平「さすがに充電切れてるでしょ？」
そう言って、亮平が充電器を探して、差し込んだ。
パッと明るくなる画面。
涼太「ロックなんだろう。誕生日かな？」
開いたとたんに４桁のパスワードと表示される。
辰哉「誕生日は？」
涼太「え〜っと・・・。」
涼太が入れてみるが、
涼太「違うみたい。」
開かない画面に、３人ともう〜んと頭を抱えてしまった。
他に関係するラウールの数字が思い浮かばない。
涼太「適当に並べ替えた数字ならうちらも分からないね。」
松本「分からなければ、警察の方で解析しますよ。」
何回かやってみたけど結局違うと表示される。
あと何回かやったらきっとしばらく使用できなくなってしまう。
亮平「ねぇ・・・。」
涼太「うん？」
亮平「まさかさ、あの事故の日じゃないよね。」
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作者名：ゆり
| 作成日時：2022年11月1日 0時
