歪んだ十字架８ (ページ8)

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辰哉side

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辰哉「ええっ、ちょっと待って？何これ？」

　

お互い顔を見合わせる。

途端に早くなる呼吸。

動揺が隠せない。

涼太「これってさ、遺書・・・だよね？」

辰哉「そう・・・だよね？」

何を思ってこれを書いたのだろう。

正直この手紙を読んでも、

ラウールが考えていることが全く分からない。

　

俺らも顔を見合わせ狼狽する。

涼太「とりあえず、ラウを探さなきゃ。」

帰ってきているはず。

だって靴があるんだもん。

辰哉「俺、部屋見てくるわ。」

　

そう言い残すと、急いで階段を駆け上がり、

２階のラウールの部屋に飛び込んだ。

　
　

辰哉「ラウ！！！！？」

　

　

そこにはラウールの姿はなくて。

でも、びっくりするぐらい整理整頓されている部屋に

少しだけ、

恐怖を感じた。

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