歪んだ十字架７ (ページ23)

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ラウールside

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お腹をかばうように前かがみになりながら保健室に直行。

ラウ「失礼します・・・。」

保健室「あら？ラウール君？ちょっと、大丈夫？」

ラウ「大丈夫です。少し寝たら治りそうなんで。」

そう伝えたけど、なかなか信じてくれない様子の保健室の先生。

体温計を受け取り、熱を測ると

ピピっ

表示された体温は、37.9度。

保健室「とりあえず、ベッドに横になりなさい。」

「ちょっと待っててね。」と言って、ベッドの方へ。

熱が少しあることが分かると、一気に体が重くなって、

どっとしんどくなる。

　

昔は熱があっても全然動けたのになぁ。

重い体を引きずってでも家のことをしたり、ご飯を作ったりしていた。

そうせざる負えなかったけど。

もう強がらなくても良いって、

甘えても良いって思うと、

今まで張り詰めていた糸がピンとはじけるように

どっとしんどくなる。

なんでだろう？

　

　

白いベッドに横になると

もう保健室の先生の言葉もぼんやりとしか聞こえなかった。

ゆっくりと瞼が落ちてくる。

僕はいつの間にか眠りに落ちていた。

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