歪んだ十字架７ (ページ22)

今日:11 hit、昨日:32 hit、合計:178,463 hit

―２７９― ページ22

ラウールside

・

ラウ「いててて・・・。」

授業が進んでいくうちに、

何となく感じた違和感はやっぱり当たっていて。

２時間目の数学が終わる頃にはかなりの痛みになっていた。

　

　

ラウ「はぁっはぁ。」

呼吸が荒くなり、自然と手がお腹に行く。

友達「ねぇ、顔色悪いけど・・・大丈夫？」

前は全然声をかけてくれなかったクラスの子。

すごく心配そうに、僕に声をかけてきた。

　

ラウ「ありがとう。」

さすがに、次の授業はちょっと無理かな。

でも少し休めばよくなる気がする。

　

ラウ「ちょっと保健室言ってくるって伝えといてくれる？」

友達「うん。一緒について行こうか？」

ラウ「いや、大丈夫。ありがとう。」

一人で歩く廊下。

自然と冷や汗が流れる。

やっぱり今日は休んだ方が良かったのかな？

　

病院の先生からは突発的に続くことがあるかもしれないって言われていた。

辰にいが辛い時は保健室に行くように学校にも伝えてくれていたはず。

　

　

血を吐きそうな感じはないけれど・・・

なんかちょっとやばい気がする。

・