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―274― ページ17

ラウールside














少しずつ、伸びる影が長くなる。




久しぶりに見た、夕日はなんか幻想的で。




眩しくてきれいだった。












渉「今度はさ、俺も周りに流されないで、助けられるようになりたい。」





ラウ「えっ?」






 





そんな風に思ってくれてるなんて。




正直びっくり。




 





渉「そんなかっこいいこと言ってるけどさ、クラス違うじゃん(笑)」





すぐに駆け付けられないわ〜って笑ってた。





 


ラウ「でもさ、今日クラスの何人かが声かけてくれて。久々だったから、なんか・・・嬉しかった。」





渉「今さらで凄くズルいのかもしれないけどさ、でもやっぱりみんな心のどこかで後悔してたのかも。」





ラウ「ずるくないよ。それでも僕を気にかけてくれて、嬉しい。」







自然と笑みがこぼれる。





 





日が沈み、いつの間にか公園には誰もいなくなっていた。













 


 




ラウ「そろそろ帰ろうか。」





渉「うん、そうだね。」









渉「やっぱりさ、ラウは居心地いいわ。なんかあったら、いや、なくても連絡して。俺もするから(笑)」




別れ際に言われた言葉。




 







 


今度から、渉からのメールは嬉しいものになりそう。






「じゃあ、またね。」





お互い別々の方向に歩き出した。




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作者名:ゆり | 作成日時:2022年9月1日 0時

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