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ラウールside


















渉の心情の吐露に胸が熱くなる。







渉「ラウが休んですぐぐらいかな?学校にもさ、警察が来て。それでみんなやっと正気になったって言うか。」





ラウ「えっ!・・・警察?」






 
さすがに警察が調査していることにビビったのか、




みんな手のひら返したように、




先輩達が脅してるところをみたとか、いじめがあったとか・・・





そういうことを話したらしい。








渉「僕も話聞かれたんだ。その刑事の松本さんって言ったかな?」





ラウ「松本さん?」







松本さんって確か・・・




僕を別室で取り調べをしてくれた人だ。




僕がやったように思えないって言ってくれた人。




あの時は、脅しが怖くて僕がやったって言ったけど。

 






 



渉「ラウールくんって万引きしそうな人?って聞かれて。」





渉「絶対そんなことしないやつですって答えた。」






 



周りに流されずに、




自分の意志でそう言ってくれたことに感謝しかない。







渉「それで色々捜査が進んだみたいで、あの先輩達、あの後警察に連れて行かれてた。」





ラウ「そうだったんだ。」







そんなことがあったなんて全く知らなかった。









渉「今日何にもしてこなかったでしょ?多分、警察からの指導があったから色んな先生たちが見張ってんだと思う。」












だからか・・・





今日、何ともなく平和に過ごせたの。






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作者名:ゆり | 作成日時:2022年9月1日 0時

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