歪んだ十字架６ (ページ34)

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ラウールside

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お腹に激痛が走って、倒れると思った。

フラフラとするのを必死にこらえて立ち上がり、トイレの鍵を開ける。

ガチャ

鍵を開けた瞬間に扉が勢いよく引かれて、

そのまま蓮くんに抱きしめられる。

蓮「ラウ？」

僕を心配してくれている、

優しくて、心地良い声。

　

　

あっ・・・

ダメだ。

力が入らない。

倒れる。

　

そう思った瞬間に、

蓮くんに「ありがとう」って言ったのは覚えてる。

　

　

そのまま滑り落ちるように僕は床に叩きつけられた。

うつ伏せのまま、動けない。

体に力が入らない。

　

　

みんなが心配して、声を上げているのが聞こえる。

必死に僕の名前を呼んでくれている。

　

　

僕、このまま死んじゃうのかな。

なんかもう・・・

それもいいのかもしれない。

そこからの記憶はない。

・