歪んだ十字架６ (ページ26)

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ラウールside

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ラウ「はぁはぁ・・・。」

　

時間は深夜１時頃。

　

お腹をかばいながら、階段を静かに下りる。

背筋を伸ばすと、お腹に激痛が走る気がして、

前かがみになりながら、洗面所に向かう。

　

　

トイレに行こうとしたけど、

そこまで行くことができなくて、洗面台にもたれ掛かる。

　

　
ラウ「はぁっはぁ。」

　

ゆっくりと顔を上げると、

洗面所の鏡に映るに写るやつれた顔の僕。

改めて見る顔にちょっとびっくりしてしまった。
　

　

　

　
目の下には隈ができて、くぼんでいる。

頬が痩せこけて気持ち悪い。

　

涼太にいが心配になって声をかけたのもそのせいかな？

　
　
　

最近は何に対しても無気力で。

ご飯も喉を通らない。

お腹も空かないから、ご飯もあんまり食べられなくなっていた。

　
　

そして、

あの日の光景がフラッシュバックして、眠れない。

眠れたとしても必ずと言っていいほど嫌な夢を見る。

あの日の記憶は、

確実に僕の体を蝕んでいた。

　

ラウ「いたぃっ・・・」

　

やっぱりいつもとは違う痛みな気がする。

荒くなる呼吸。

　

ラウ「うっ・・・」

　

咽るように嗚咽を漏らすと、出てきたドス黒い赤い血。

ラウ「なに・・・これ。」

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