歪んだ十字架６ (ページ15)

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ラウールside

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警察「ちょっといいかな？」

今まで、僕に取り調べしていた人とは別の人にそう言われた。

二宮先生や辰にいと別れて、

僕だけ別室に呼ばれて、話を聞かれることになった。

　

　

二宮先生と離れられて安心したけれど、

別室に移動するときに見えた二宮先生の顔。

キっと睨みつけるような目。

目を合わせた瞬間、怖気づいてしまう自分がいた。

　

廊下を歩いている時も心臓の鼓動が聞こえるくらい、ドクドクと高鳴る。

今度は何を聞かれるんだろう？

また怒られるのかな？

少しだけ離れた個室の部屋に通される。

松本「どうぞ。」

と言われて、僕は無言で静かに座った。

　

怖そうな人。

そう思ったけど、話始めると優しそうな雰囲気で僕に話しかけてきてくれた。

　

松本「こんにちは、松本って言います。」

ラウ「こんにちは・・・。」

蚊の鳴くような声しか出ない。

少年課の松本さんは犯罪防止のために個別に事情を聞きたいんだって。

　

松本「何か困ってることないかな？脅されたりとか。」

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