【HQ】休 日 ぺ ー す .

風 邪 っ ぴ き ページ8

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喉が苦しくて目が覚めた。

最初は平気だったのに、咳き込むわ鼻水止まらないわで、今度は全く寝付けない。

絶対体温上がってる。あたまいたい。


こういう時、親が恋しくなるなぁ

ちょっと心細くなってたら、「入るぞ」とゆっくり部屋の扉が開いてく

あ、だめ。一番入っちゃまずい人




「牛島さん、だめ」

「大丈夫だ。マスクを付けている」




問答無用で入ってきた牛島さん

とりあえず身体を起こそうとすると「無理はしなくていい」と肩を優しく押し返された。




「部活は？」

「もうとっくに終わった。本当に一日中眠っていたんだな」




ぎゅっと布を絞る音がして

「汗を拭かないと悪化するぞ」って、心配した顔が覗き込んでくる

顔だけでもって、タオルを受け取ったけど思うように力が入らなくて

ひょいって、また取り上げられた。




「少し冷えるだろうが、我慢できるか」

「はぁい」

「いい返事だ」




ゆっくり体を起こされて、
ひんやりとした感覚が首元に広がる

目をぎゅっと瞑ると牛島さんが手を握ってくれて

「もう少し」と優しく押さえるように濡れタオルが汗を拭っていく。




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