36.取るべきイスは必ず奪う【ロー】 ページ39
.
「入ってみたかったなァ〜〜女人国…」
「勿体ねェなァ〜〜あそこまで行って…」
「いやお前最後アロマちゃんと話してただろ！！」
「クマならよかったけどな」
「うっせェお前！！」
『アロマちゃん、いつの間にか、ペンギンにべったりだったね』
「あァ、ちょうど良かった」
『そんなこと言って、楽しそうだったじゃない？』
「あ？誰がだ」
『ローが。デレデレしてたと思ったけど？』
「フッ、嫉妬か」
『何なのよそのポジティブ』
「確かに面白かったかもな」
『あ、ほら』
「お前のガキの頃にそっくりだった」
『…え？』
出航してから、クルー達はそれぞれ女人国の話で持ち切りだった。
今頃冥王と麦わら屋が再会している頃かと思うと、次の一手を期待してしまう。
「冥王が何をする気か…"D"はまた必ず嵐を呼ぶ…」
楽しみね、そう言って隣で微笑んだA。
一週間後、また麦わら屋は新聞の記事の一面に載った。
冥王らと再び海軍本部に現れ、軍艦でマリンフォードを一周する"水葬の礼"。
それから、オックス・ベルを"16点鐘"。
広場の亀裂に花束を投げ込み"黙祷"。
くくく、本当に話題の尽きない奴だ。
「キャプテン！おれ達もそろそろ新世界！？」
「いや、まだだ」
「えー！？まだ入らないんすか！？新世界！」
「いつまでこんなところでのんびりしてるんですか？」
「時期を待つと、そう言ったんだ。慌てるな、"
「でもホラ、"黒ひげ"の奴らが暴れ出して…」
「四皇の座を狙う億越えのルーキー達も続々と新世界へ」
「おれ達他の連中に出し抜かれちゃいますよ！」
「潰し合う奴らは潰し合ってくれりゃいい。つまらねェ戦いには参加しねェ」
Aと二人、甲板で昼寝してるベポを背もたれにして座り、クルー達に囲まれながら話す。
「ゴチャゴチャ言ってねェで黙っておれに従え。取るべきイスは、必ず奪う」
「「「「「船長！俺たちどこまでもついていきます！！」」」」
「アイアイキャプテン！おれに任せてよ〜グゥ…」
「「寝言かよ！！」」
興奮したように声を上げるペンギン達に、寝言でも返事するベポ。
Aが笑いながらおれを見た。
『ふふ、みんな本当にローのこと好きね』
Aに真剣な目を向けると、すぐに勘づいたのか、覚悟を決めたような真面目な顔をした。
おれ達も目的の為に、行動開始だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 751人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sumile(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます！はい！ローが出る範囲は書くつもりです(^^) (2022年10月24日 8時) (
レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます^ - ^ちなみにパンクハザードやドレスローザ編なども書きますか？？ (2022年10月24日 0時) (レス) @page15 id: 30795e3594 (このIDを非表示/違反報告)
Sumile(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！わー！そんなに褒めてくださるなんて恐縮です！嬉しすぎます！頑張ります(^^)！ (2022年10月21日 18時) (レス) @page7 id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - このお話は語彙力なくなるほどすごい作品ですね！続きが気になる終わり方をしているのもセンスがあってすごいです！応援しています！ (2022年10月21日 16時) (レス) @page7 id: e6bab70f8b (このIDを非表示/違反報告)
Sumile(プロフ) - ワンピースしか勝たん！さん» ありがとうございます！頑張ります！楽しみにしてくださって嬉しいです！頑張りますね！ (2022年10月19日 22時) (レス) @page4 id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sumile | 作成日時：2022年10月19日 14時
