28.約束の相手【ロー】 ページ30
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ふと、アロマ屋越しに、Aが見えて、クルッと後ろを向いたもんだから、俺に何か用があったのかと、後を追って近寄った。
『ふふふ、ねえ、女ばっかりの島があるなら、男ばっかりの島もあると思わない？』
Aの言葉に、苛立って
「またお前はそんなことばっか考えてるのか」
『ロー…ッ』
「女人国で修行でもするか？」
「キャ、キャプテン」
驚いたように振り返るAにも、焦ってるペンギンにも、苛立ちが募っていく。
こんなのは、いつもの嫉妬だ。
いつもの独り善がりの嫉妬で、絶対そんな島には行かせないという束縛。
『…そうね、それがいいかも』
Aの渇いた笑いが、響いたような気がした。
「おい、」
Aは、俺の声に反応せずに段幕の内側へ入って行く。
内側に行かれると追いかけられなくなる。
舌打ちをして、帽子を深く被った。
「キャプテンどうするんすか！本当に、女人国で修行するから船降りるとか言い出したら！！」
「…」
「…ハァ、勘弁してください…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あれから、すぐにAは戻ってきたが、戻って来るなり翌日もその翌日も麦わら屋を看ていた。
『ルフィくん、麦わらの一味はどんな感じ…？』
聞こえてきた独り言に、こんなに焦ったことは無かった。
有利に物事を進めるために、交渉や取引、駆け引きは上手くやって来た方だ。
だが、Aに対しては何も上手くいかない。
全て俺が素直に言っていたら良かったことなのは分かってる。
何してるんだ俺は。
そして、そんな日でも、アロマ屋は変わらず俺のところへ来た。
「ローさん！お願いがあるの！」
「なんだ」
「私を仲間にして！！」
「「「えええっ！？」」」
「あ？」
「だって、ルフィが目覚めたら出ちゃうんでしょ？そんなの寂しい！一緒にいたいの！」
「ローが目覚めないかと思った…！怖かった…ッ！おいていかないで、一緒にいてッ！！」
泣きそうな顔で懇願してくるアロマ屋。
近くにいたベポ達でさえ驚いている。
一緒にいたい、？
そうだ。
俺がそう思ったのは、
俺が、一緒にいると誓ったのは、
「悪いがアロマ屋…
それは、Aだけだ」
「「「「っ！！(キャプテン…！！)」」」」
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Sumile(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます！はい！ローが出る範囲は書くつもりです(^^) (2022年10月24日 8時) (
レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます^ - ^ちなみにパンクハザードやドレスローザ編なども書きますか？？ (2022年10月24日 0時) (レス) @page15 id: 30795e3594 (このIDを非表示/違反報告)
Sumile(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！わー！そんなに褒めてくださるなんて恐縮です！嬉しすぎます！頑張ります(^^)！ (2022年10月21日 18時) (レス) @page7 id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - このお話は語彙力なくなるほどすごい作品ですね！続きが気になる終わり方をしているのもセンスがあってすごいです！応援しています！ (2022年10月21日 16時) (レス) @page7 id: e6bab70f8b (このIDを非表示/違反報告)
Sumile(プロフ) - ワンピースしか勝たん！さん» ありがとうございます！頑張ります！楽しみにしてくださって嬉しいです！頑張りますね！ (2022年10月19日 22時) (レス) @page4 id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sumile | 作成日時：2022年10月19日 14時
