39.ローくん2 ページ45
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『ローくん、お腹すかない？』
「…あァ、それどころじゃねェ」
俺は今必死に原因を究明する為に本を読み漁っている。
何がどうなって、こうなった。
Aはといえば、完全におれを可愛がるモードで、いつもの敬語もなくなった。
それはそれでいいんだが、船長として箔がつかねェ。
声も声だ。
「キャプテン、何か変なの食べたんじゃないっすか〜？」
「いや、思い当たるものは何もない」
「なんか触ったとか」
「…いや」
『私は、今の船長もかわいくて好きですよ？』
「だめだ」
『ええ〜』
「そうだよA！これじゃ他の海賊になめられちゃうよ！！」
「おい。絶対に、麦わら屋とユースタス屋だけには知られるなよ」
「「「確かに...！アイアイ！！」」」
『ふふふ、ローくん、おにぎり作ってくるね』
おれの頭を撫でて、具は何がいいかな、なんて言いながらキッチンへ向かうA。
「...A、楽しそうだね」
「キャプテン、"ローくん"だって」
「うるせェ」
「おにぎり作ってくれるって」
「やめろ」
サイズの合わない帽子を被る気にもなれず、頭を掻きむしって本を放る。
しばらくして、本当におにぎりを持ってきたA。
ちゃんとペンギンたちの分も作り、おれのを別の皿に盛ってきた。
『はい、ローくん、ちゃんと食べてねっ』
「...」
『...』
「...」
『...？食べないの？』
「見すぎだ。食べづれェ」
『え〜、食べてるところ絶対可愛いのに』
終始ニコニコのA。
また頭を撫でてくる手は、優しくて温かい。
ふと、両親を思い出す。
「…」
幾分か明るい色だが、おにぎりを作るために束ねた長い髪に、優しい笑顔は、母を思い出させた。
『ローくん？』
黙っておにぎりを食べ始めると、また嬉しそうに微笑む。
『美味しい？』
「あァ」
『ふふふ、船長の子供が産まれたらこんな感じの子なのかなっ』
「…」
「「「！！？」」」
明らかに驚いているベポ達は、またおれを見た。
目だけで"黙れ"と伝えておく。
しかし、それで伝わらなかったのが、
「A！それは船長との子供ってことでいいの！？」
クマだ。
『へ…っ』
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Sumile(プロフ) - つばめさん» キラーは冷静な分析タイプだと思っています(笑)ウソップは現実的で、ゾロは野生の勘です← (2022年12月5日 12時) (
レス) id: c9c35200a7 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - ロードンマイ キラー感良すぎキッド達もルフィの船に来れば (2022年11月30日 12時) (レス) @page48 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
Sumile(プロフ) - つばめさん» そうなんです！なんだかんだ人の事見てるんですよね！ (2022年11月26日 0時) (レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - ルフィの感の良さはある意味時に鋭いですよね (2022年11月24日 23時) (レス) @page47 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - ローにとってこの２つの海賊団は厄介そのもの特にルフィ達は厄介の塊ローにはご愁傷様ですがこの２つの海賊団同時又は一つづつでも良いので彼らの絡み見たいです^ - ^ (2022年11月18日 12時) (レス) @page46 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sumile | 作成日時：2022年9月26日 20時
