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Aside
『海君はどの辺りに住んでるの？拓弥君と近いの？』
「お前には教えない。」
『私ストーカーしないよ！？』
少しも歩くスピードを落としてくれない海君に必死についていけば、あっという間に自分の家に着く。
『あ、私ここなんだ。今日はありがとう！また一緒に帰れたら嬉しいなあ。』
海君の前に出て言ってみるが、顔色一つ変えない。
「誰が一緒に『また明日ね！』
「おい。」
最後まで聞かないよ。
だって海君は優しいからきっとまた一緒に帰ってくれる。知ってるんだよ。
扉に手を掛けてもう一度だけ振り返ってみれば、早く入れ、と手を外に向かって払っていた。
ほらね。入るまで見ていてくれるんだもん。
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作者名：vivif18 | 作成日時：2018年4月10日 18時
