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8 ページ9

海side

足を止めて真っ直ぐにこちらを向いた。

『初めは一目惚れ。』

風が吹いて、大きく桜が舞った。

『次に憧れ。』

AAが片手で髪を抑えて耳にかける。

『途中に優しさ。』

そして柔らかく笑った。

『十分じゃない？』

「あっそ。」

首を傾けて笑っているAAを追い抜かして足早に歩く。

『あー！酷い、自分が聞いたのに！』

後ろから聞こえるそんな声も聞いていられない。
あんまり真剣に言うから、少しだけ。
ほんの少しだけむず痒くなった。
本当にそれだけ。

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作者名：vivif18 | 作成日時：2018年4月10日 18時

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