167 ページ18
稜雅side
時間的にも生徒が誰もいない道を歩くのは不思議な感覚だった。
たまに足先に当たる落ち葉が音を立てる。
風が吹くたびに落ちて、もう枝だけになった所もあり、秋なんてすぐ終わるんだとしみじみ思った。
「稜雅!」
「あ!稜雅だ!」
近くの小学生が俺を指差して走ってくる。
小さい子が苦手だった俺を見兼ねて母が無理矢理やらせた近所のボランティアにいた子達だった。
「稜雅ぼっち?」
楽しそうに笑う子達の額にデコピンを食らわせる。
「俺は仕事あんだよ。」
「かっこいいじゃん、稜雅。」
「だろ。だからお前らも早く行け。」
ばいばい、と元気良く手を振って走って行く背中を見送って時間を確認すると、集合時間5分前。
慌てて荷物を持ち直して俺も走り始めた。
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さーちゃんまん(プロフ) - ビビさん» こちらこそ!最後まで書いて下さりありがとうございました! (2018年2月10日 22時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - さーちゃんまんさん» お褒めの言葉ありがとうございます!何度も心が折れかけた作品なので本当に嬉しいです( ; ; )最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2018年2月9日 16時) (レス) id: 8a3170fad6 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - おはようございます!この作品めっちゃ面白かったです!最後キュンキュンしました(^^) (2018年2月9日 7時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:vivif18 | 作成日時:2017年11月12日 14時