160 ページ11
祐基side
放課後。
礼と同時に鞄を持って教室を飛び出した。
人の来ない裏庭に荷物を放り出して少し高さのある広めの石に乗る。
一人で踊るには十分な大きさだ。
ステージ代わりに楽しむ。
静かな空気に目を閉じて息を吐いた。
携帯から音楽を流して体を動かす。
人に見せるなんていつぶりだろうか。
いつもよりも指先まで丁寧に意識をする。
一曲終わり、次に流れ出した曲を大きな声が遮る。
「祐基！！」
振り返って息を切らした晃一と拓弥を見つけて、石から降りた。
「置いていくなよ。せめて場所を言え。」
膝に手を当て、鋭い目つきで俺を見上げる拓弥に話す気力も残っていない晃一が乗っかって伸びる。
すっかり運動不足になってしまった二人を笑い飛ばしてもう一度携帯に手を伸ばす。
「さあ、始めようか！」
「「早いって！！」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さーちゃんまん(プロフ) - ビビさん» こちらこそ！最後まで書いて下さりありがとうございました！ (2018年2月10日 22時) (
レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - さーちゃんまんさん» お褒めの言葉ありがとうございます！何度も心が折れかけた作品なので本当に嬉しいです（ ; ; ）最後まで読んでくださりありがとうございました！！ (2018年2月9日 16時) (レス) id: 8a3170fad6 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - おはようございます！この作品めっちゃ面白かったです！最後キュンキュンしました(^^) (2018年2月9日 7時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：vivif18 | 作成日時：2017年11月12日 14時
