銀髪の男【リング編】 ページ9
そうして街に向かったはいいのだが、なにか起こっているようで人々が逃げ惑っていた。
『どうしたんだろう』
みんなとは反対の方へと進んでいると京子ちゃんたちを見かけた。ハルちゃんやおチビたちもいる。手を振り声をかけると京子ちゃんたちもこちらに気づいたようで不安げな表情でこちらに駆け寄ってきた。
『京子ちゃん！』
「樹くん！」
『何があったの！？』
「ツナくんたちがいきなり襲われて、危ないの！」
「お願いします！ツナさんを助けてください！」
『ツナが？！分かった！気をつけて逃げてね！』
京子ちゃんたちが走り出したのを見届けると自分も教えてもらったツナたちがいる場所へと急いだ。
六道骸が言っていたことは本当だったのか。
けど、こんなにすぐだなんて。
『もう少し早く言いに来てよ、、！』
煙が立ち込める中走って行くと爆発音が聞こえ次第に視界が開けてきた。すると煙の中山本が倒れている。焦げたような感じがあるので爆発に巻き込まれたのか。
『山本！！』
「ぐあ！」
『！獄寺！！』
山本に気を取られていると今度は獄寺が誰かに倒された。近くにいるのは誰だ？
じっと、目を凝らすと獄寺と山本の側に銀髪の髪の長い男が剣を携えて立っていた。
「ゔおぉい、話にならねーぞぉこいつら！」
『なんなんだあいつ』
「死んどけぇ」
『！！』
男が獄寺に刃を向けとどめを刺そうと振り上げた時、駆け出したが、私よりも早く誰かが剣を受け止めた。
長髪の男はそのまま男の子と戦闘に入ったので私は不安そうに震えるツナの元へと急いだ。
「どーしよー、やばいよ！！」
『ツナ！！』
「なっ、樹！？」
『なにがあったの？！とりあえず早く ﾎﾟﾌｯ え？』
「な、え、、？」
早く逃げるよう言おうとした時、どこからかツナの頭に何かが降ってきた。
突然のことにツナも訳が分からず呆けていたが、自分の頭に乗っている物の正体に気づき声を上げた。
「この手袋はー！！」
「手相を見せる時も真夏のうだるような暑い日でもその手袋はつけとけ」
『！リボーンくん！！』
「なんだお前も来てたのか」
「おまえこの大変な時に今までどこにいたんだよー！？」
「オレにもいろいろ事情があるんだ」
『あっ！』
そうこうしている間に、男の子が攻撃を受けてしまい倒れてしまっていた。
このままでは男の子が危ない。
ツナに声をかけようと振り向くとそこにはツナの姿はなかった。
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作者名：もんち | 作成日時：2016年9月11日 13時
