【REBORN!】ｰ赤い糸ｰ 02 (ページ26)

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ランチア【リング編】ページ26

『、、痛い』

まだどことなくヒリヒリと痛むおでこを擦りながら朝食を食べる。

あいつ、デコピン強すぎーーっ！
現実にまで響くってどういうことよ！本当に！

1人ぶつぶつ文句を言いながら夢でのことを思い返していた。六道骸が言った言葉から、なんで雲雀さんが私を追い出したのか分かった気がした。

『、、ごちそうさまでした』

答えが分かった以上、雲雀さんの元へ行かなければならない。早く約束の明日にならないかな、と思いながら身支度をする。

今日は少し遠い所にある港に行き、ランチアという男を並中へ連れて行かなければならない。黒曜の近くを通るのでクロームのところにお昼ご飯のお弁当を届けてから港に向かう予定だ。

『行ってきます』

私は私のできることをしよう。

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時間も過ぎ、約束の夕方になった。
言われた場所に身を潜めていると、写真で見た男が姿を現した。間違いない、ランチアという男だ。

相手を確認して物陰から出るとあちらも私に気づいたようで訝しげに声をかけてきた。

「お前が草壁樹か？」

『はい。ランチアさんですね？』

「ああ。よろしく頼む」

『では、早速ご案内します。少し遠いので急ぎますね』

私の言葉に頷くのを確認して港を出た。
タクシーで行けば早いのだが、ランチアさんは大きな鋼球のような武器を所持しており警察に通報されかねないので徒歩で人気の少ない場所を選んで並中へと向かう。

走っているが、道を選んでいるとなると普通に行くよりもかなり時間がかかってしまった。日も暮れて、ようやく並中まであと少しという所で妙な気配を感じ足を止める。ランチアさんも気づいているようで警戒して周囲を見回している。

不意に殺気を感じ反射で後方へと避けると、私が先程まで居たところにはナイフが綺麗に刺さっていた。

「ここから先は通さん」

いつのまにか黒い服を着た男達が私たちを取り囲んだ。ざっと50人程だろうか。ランチアさんを見ると戦闘準備万端のようでいつでも行けるぞ、と頷いた。私も大丈夫、と頷き返すとランチアさんは黒服の集団に言葉を返す。

「通してもらえないというのなら、、」

『力ずくでも通るだけだ』

私の言葉を合図に戦闘が始まった。慣れない攻撃を避けて急所を狙いなんとか倒していると隣では｢暴蛇烈覇ぁ！！｣と一気に10人程吹き飛ばしていた。

あれ？これ、私いらなくない？

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