約束【リング編】 ページ12
「答え、決まった？」
『うん』
ツナのお父さんが帰った後、すぐに病院を後にして黒曜の方に向かった。
まるで来るのを知っていたかのように凪ちゃんは入口の前で待っていてくれていた。
『僕は僕のできることをする』
「そう」
凪ちゃんはどこかホッとしたような顔をして目を瞑った。
『？凪ちゃん？』
「クローム髑髏」
『？』
「私はクローム髑髏」
『クローム、？』
「それでいい」
クローム、はフイと背中を向けると建物の中へと入って行こうとした。
『ねえ！入ってもいい？』
コクンと頷いたのでおじゃましまーすなんて言いながらクロームの後へと続いた。
ボウリング場だったと思われるところに連れて来られると六道骸の仲間がいた。
「犬、千種」
「んあ？なんだよ」
「！、、めんどい」
「草壁樹。今日から面倒見てくれるって骸様が」
「ああ？！こいつに面倒見てもらうなんてぜってーやら！！」
「俺も」
「そんなこと言わないで、、」
クロームが困ったように2人を見るが2人は私を睨みつけたまま何も言おうとはしない。
『どうしたもんかな、、』
「！、、くる」
『？』
霧が突如現れクロームを包み隠すと不意に感じた ことのある嫌な気配を感じた。
「！骸様だびょん！」
「クフフ、犬、千種。彼女を困らせるのはやめなさい」
『六道骸』
「草壁樹。君なら話を飲んでくれると思ってましたよ」
「骸様！なんでこいつが！！」
「犬、彼女が僕の代わりに面倒を見てくれます。千種、きちんと彼女の言うことを聞くんですよ」
「、、はい」
「！柿ピー！！」
『ねえ、強くしてくれるの？』
「クフフ、はい。約束ですから」
『わかった』
「ですが、手合わせをするのは僕ではありません」
『？』
「犬、千種」
「、、痛ぶってもいいんれすよね？」
「クフフ、好きにしなさい。やられるようならそこまでですから」
「わっかりました！」
「草壁樹。クロームたちを頼みましたよ」
『約束は守る』
「クフフ、ではまた」
男は倒れるように消えると今度はクロームが現れた。
『クローム、大丈夫？』
「う、ん」
「けっ、そいつすぐくたびれるびょん」
『女の子は大事にしなきゃ』
「そいつ骸さんじゃねーもん」
「樹、やろう」
『！いいの？』
「めんどいからはやくね」
『ありがとう』
今日は柿本千種が相手をしてくれるようだ。
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作者名：もんち | 作成日時：2016年9月11日 13時
