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〜貴方side〜

貴(人違いだったのだろうか…でも、あれは確かに篝の声で…)


ぎゅうっと拳を握りしめ、泣きそうになるのを我慢する。


貴(でも、今は確かめようがない…もう戻ろう)


くるり、と踵を返したところで前を見ていなかった私はどんっと人にぶつかった。


貴「っ、すみませんでした…」


ぺこりと謝りそのまま通り過ぎようとしたところで、がしっと腕を掴まれる。


貴「!!?」

?「イタチさん、この方で間違いありませんよね?」

イ「…ああ」


イタチと呼ばれた男と鮫顔の男の2人組が私を見下ろしている。

鮫顔の方に掴まれた腕がぎりぎりと痛んで顔を顰めた。


貴「…私に何の用ですか?」

イ「君が、月の国の月輪姫で間違いないか?」

貴「!!?」


イタチが放った言葉に驚愕を隠せない。


どこでバレた?いや、それよりもどうして月輪を探している?


2人組を睨んで威嚇しつつ、内心は冷汗が止まらなかった。


ここは人混みの少ない里の外れ。声を上げたところで誰も気づかないしやってこない。

それに、この2人は恐らく強い…。


そう思わせるほどの圧力が私に襲いかかっていた。


?「無言は肯定と見なしてよろしいかと」

イ「…そうだな」



イタチはこくり、と相方らしき男の言葉に頷くと私の目をじっと見つめた。


貴(写輪眼…!?…いや、形が徐々に変わって、これは一体…)




気がつくと私1人、城の中にいて辺りは炎に包まれていた。



貴「なっ、これは…」


しかし、私はこれを知っている。

知らないわけがなかった。


これは…


貴「あの日と同じ風景………」




中々悪趣味な幻覚だと顔を歪ませるが、生憎幻術には耐性がある。

しかし解除したつもりが一向に元の景色に戻っていかない。


貴「何で…!?」

イ「これは只の幻術ではなく、『月読』と言われる写輪眼の瞳術だ…これから君には72時間地獄を味わってもらう」


突然背後に現れたイタチはそう言うと、やがて炎に紛れて消えていってしまった。


がしっと誰かに足元を掴まれる。


貴「っ誰!?」


「姫様ぁ…何故我らと共に逝って下さらなかったのですかぁ」

「痛いよぉ苦しいよぉ」

「どうかお助けをぉぉ」


私の足を掴んでいるのは、血塗れのかつての従者達。


彼らは一斉に刀を構えると、私に振り下ろした。




貴「あ、あ…いや、いやぁぁぁぁ!!!」

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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , 原作沿い   
作品ジャンル:恋愛
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ミコト(プロフ) - すごく好きな話です!更新大変かもしれないですが、頑張ってください!! (2019年8月11日 0時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
カメ系腐女子 - めっちゃいいやん!続きが気になります!更新頑張ってください!!評価させてもらいます!ログインしてないのでお気に入り登録は出来ないんですが、評価とコメントはさせていただきます! (2019年6月23日 20時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
おふ豚(プロフ) - エシルさん» ありがとうございます!あ〜よかったです!そう言っていただけるのが本当に嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年5月22日 20時) (レス) id: f11330c0ee (このIDを非表示/違反報告)
エシル(プロフ) - 小説読みました!凄く面白かったです! (2019年5月22日 19時) (レス) id: 2e63a126ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おふ豚 | 作成日時:2019年5月22日 11時

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