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〜第三者視点〜
乙「やった…やったわ！」
狂気じみた笑みを浮かべながら桔梗は子供のように喜ぶ。
唯は刀が刺さったまま、だらりと俯いていた。
その様子から、ようやく倒すことが出来たと桔梗は確信する。
乙「これで私の勝ちよ！そうでしょぉ！？」
貴「もう我慢ならぬ…」((ﾎﾞｿｯ
乙「え？」
ガシッ
唯は刀身を掴むと、自身の肩に食いこんでいるにも関わらずぐっと桔梗に近づいた。
乙「こいつまだっ！？くそ、ならもう一度切り刻んでっ…！？っ抜けない…！なんて力なの！？」
桔梗が何とか刀を抜こうと力を込めるがビクともしない。
バキッ
鈍い音がして、重い一撃が桔梗の頬に入る。
頬に手を当て、何が起きたかわからない表情で唯を見つめると桔梗は小さく悲鳴をあげた。
そこには見た人全てが内蔵を震え上がらせるほどに殺気立った唯がいた。
貴「貴方が私を殺したいとか越えたいとか、そんなのはお好きにどうぞ？……だけど、人を守る筈の、自分の志を貫く筈の力で無関係の人を巻き込むのなら！！こんな柄が擦り減るほどに修行をしてきただろうに、誰かを傷つける為にしか力を振るえないのなら！！私は今ここでこんな刀へし折ってやる！！お前の師匠はそんなことすら教えてくれなかったのか！！？」
乙「あ…わ、私…」
その言葉に、はっと我に返った桔梗を唯は溜息をついた。
貴「とりあえず、この発動途中の雷雹を何とかしましょう」
乙「でも私っもうチャクラ切れで…」
貴「私がやります。刀、貸してくれますね？」
乙「え、ええ…」
桔梗は戸惑いながら柄を離す。唯は痛みに顔を顰めながらも乱暴に突き刺さる刀を抜いた。
立ち込める黒い雲は、やり取りをしている内に量を増していき今や競技場の天井を覆っていた。
それらをじっと見つめて、時が来るまで待つ。
貴「嫌われているようなので言ってしまいますが、先程の壱の型もチャクラが少し足りずに不完全でしたよ」
乙「なっ、今それを言うの！？」
貴「これが、本当の壱の型ですのでよく見ているように」
チャキリと刀を構える。
瞬間ゴロゴロと雷鳴が激しく轟き、電撃を伴った雹が弾丸のように勢いよく降り注いでいった。
貴(今だ！)
チャクラを練った瞬間、再び呪印が全身に広がる。
貴(こんな呪いに負けてたまるものか！！！)
貴「壱の型・神解け！！」
ダァァァァンッ
大きな衝撃波が雹を飲み込み雲を断ち切る。
眩い閃光が走った。
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おふ豚(プロフ) - シルバさん» ありがとうございます！そう仰って下さると何よりも励みになります！シルバさんの期待に応えれるよう、これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年5月22日 20時) (
レス) id: f11330c0ee (このIDを非表示/違反報告)
シルバ(プロフ) - はじめまして。シルバといいます。とても素敵な作品ですね！読んでいてとても面白く、続きが気になります。頑張ってください！ (2019年5月21日 23時) (レス) id: 54f5825f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おふ豚 | 作成日時：2019年5月12日 22時
