127 ページ28
〜桔梗side〜
私は捨て子だった。
物心着いた時から守ってくれる人なんていないし1人でごみ溜めの中を生きてきた、所謂恵まれていない幼少期を過ごしていた。
そんな私を救ってくれたのは師匠だった。
美しい黒髪を一つ結びにしている優しい師匠。
私に名前を与えて、生きる術を教えてくれた。
乙『師匠はどうして私を拾ったんですか？』
師『実は、私は月の国の出身でね。そこの姫様が桔梗と同じくらいの年頃なんだよ。お前と同じく両親はいないがそれを糧にしてしまうぐらい負けず嫌いなお方でね。私もお傍についててあげたかったのだが少し体を悪くして休養を取っている最中に桔梗と出会った…同じような瞳のお前がどうも気になってね』
乙『じゃあ、もし死んだ目をしていたら師匠は私を拾わなかったのですか?』
師『そうだね。諦めているものに好機なんて訪れないから。…だけど、お前は諦めていなかった。体中ボロボロなのにぎらぎらと目だけが輝いていた』
乙『ふぅん…』
師『こらそう拗ねるな』
乙『拗ねてなんかないもん！』
師匠曰く、月の国のお姫様はとても負けず嫌いで国の為に毎日頑張っているらしい。
師匠の話にいつも出てくるお姫様の話を聞いては会ったことも無い彼女に嫉妬した。
だけど…
師『月の国が、滅びただと！？』
知らせを受けた師匠が驚いたように手紙を見つめていた。
私も一緒になって覗き込むと、そこに書かれていた文字に驚愕する。
乙『姫様は、逃亡…消息不明』
なんだ。国が大事とか言っておきながら、所詮そんなもんなのか。
そんなやつに私は今まで嫉妬していたのか。師匠は首ったけだったのか。
乙『なによ、それ…』
師匠。そんなに落ち込まないで下さい。
私、そんな奴よりも強くなるって証明してみせますから。
だからお願いします。
私を見てーーーーーーー
乙「あはっあははははっ」
貴「…」
乙「私、貴方と対戦できるって知った時…これは奇跡だって思ったの…だって正々堂々貴方をぶちのめせんだもの！なのになぁに？私は刀まで出して、貴方は素手で？…舐めるのもいい加減にしろよ！！」
私の叫びにただ無言で聞き続けるお姫様。
気に入らない気に入らない！！
乙「壱の型・神解け！！！」
貴「その技は…っ！？」
がっと刀を構えるとチャクラを大量放出させた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おふ豚(プロフ) - シルバさん» ありがとうございます！そう仰って下さると何よりも励みになります！シルバさんの期待に応えれるよう、これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年5月22日 20時) (
レス) id: f11330c0ee (このIDを非表示/違反報告)
シルバ(プロフ) - はじめまして。シルバといいます。とても素敵な作品ですね！読んでいてとても面白く、続きが気になります。頑張ってください！ (2019年5月21日 23時) (レス) id: 54f5825f9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おふ豚 | 作成日時：2019年5月12日 22時
