月明かりの道標【NARUTO】 (ページ33)

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～貴女side～

ぐずっ・・・

貴「迷惑をかけた・・・」

ｻｸ「迷惑なんかじゃないわよ！」

ほら、とサクラさんは私に冷やしたタオルをくれる。

貴「ありがとうサクラさん・・・」

ｻｸ「・・・ね、そのさん付けやめない？」

貴「え！？」

ｻｸ「だって、もう私たち友達でしょ！？それに、カカシ先生は兎も角ナルトだけ呼び捨てなのずるい！私も唯って呼ぶからほら、サクラって言ってみて！」

そう言うと、ずいっと身を乗り出してじーっと見つめてきて「え、あ、う」と声にならない声を漏らす。

貴「さ、サクラ・・・」

顔を赤らめながら、ポツリと零れるように言う。

ｻｸ「！！！」((ｶｧｧ

ｻｸ(名前を呼ぶだけでなんて威力なの！？これが傾国の美女ならぬ美少女ってやつ・・・？)

サクラは顔を赤らめて、ガクリと膝を着いた。

貴「す、すまない・・・。友達なんて、今まで1度も出来たことなどないから・・・」

ナ「え、オレとは友達じゃなかったのかよォ！？」

ナルトが今度は私の肩を掴んで揺らす。

貴「友達でいいのか！？」

ナ「オレはずっとそう思っていたぞ！？」

貴「そ、そうか・・・。それなら、ナルトは私の初めての友達になるな」((ニコッ

ナ「っ！！」((ｷｭｰﾝ

ナ(反則だってばよ！)

ナルトもサクラと並んで膝を着いてしまった。

貴「な、ナルト！？それにサクラまで・・・」

どうしようか、とあわあわしていると後ろからサスケさんが声をかけた。

ｻｽ「・・・ろよ」

貴「今、なんと？」

ｻｽ「だから！オレも呼び捨てでいい！」

貴「・・・へ」

ｻｽ「文句あんのかよ・・・」((ｷｯ

貴「い、いや！！ある訳ない！違くて、皆優しくって、こんな嬉しいことあっていいのかって、その…」

しどろもどろになりながら答えると、サスケも頬を染めてサクラとナルトのそばに並んだ。