月明かりの道標【NARUTO】 (ページ29)

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～サクラside～

カカシ先生が唯さん1人を残して、それ以外を部屋から追い出した後、私達は3人で輪になって話し合っていた。

ｻｸ「すっごく怪しいわ！カカシ先生、一体何をする気なの！？」

ｻｽ「前々から変な奴とは思っていたが・・・。まさかのロリコンかよ」

ナ「てかさてかさ、オレらすんなり出てきちゃったけど大丈夫なんかな！？」

ｻｸ「え・・・一応先生よ？生徒に手を出したらそれこそ大問題じゃ・・・」

ナ「でも生徒の目の前でイチャイチャパラダイスを堂々と読んでる『あの』カカシ先生だぞ！？」

3人
「・・・」

ｻｽ「だったら、覗いて監視すればいい話だろ」

ｻｸ「さっすがサスケ君！今こそ忍らしく隠密行動よ！」

3人でコクリと頷くと、先程出ていった部屋の襖をそろり、とバレないように開く。

ナ(サスケ！髪が邪魔で見えねェっての！)

ｻｽ(このウスラトンカチ！だったらもっと見えるよう勝手にやれ！)

ｻｸ(ねぇ二人共もう少しボリューム下げて！気づかれちゃうわ！)

しばらくじっと見つめていると、カカシ先生が起き上がって、急に唯さんに向かって頭を下げた。

3人
「！？」

ナ(え、え、何先生ってばもうやらかしたのか！？手ェ早すぎねェか！？)

ｻｸ(うっさいナルト、聞こえないでしょーが！！)

騒ぐナルトに一喝すると、二人の会話に耳を研ぎ澄ませる。

カ『先程…戦いで…拝見したとき気が付き…口調も見た目も変わって…昔の…貴女様…違和感が…』

ｻｸ(一体、何の話をして・・・)

貴『…木の葉…亡命…正体…ないよう…生きて…世話になったそなた…知られる…なかった。…月の国…生き残った…殺される…落ち…ない。…我が国…戻す…散って…の死…いかない』

サクラ・サスケ
「！」

これは、本当に聞いてはいけない類のやつだ。恐らくサスケ君も同じことを思ったのだろう。

お互いスっと障子から離れる。

ナ「なぁ！唯がキスした！！」

サクラ・サスケ
「んなっ！！！」

そのナルトの一言で、慌てて障子に手をかける。

ｻｸ「何やってんのよー！！」

スパーンッ

そんな小気味良い音がした途端、唯さんとカカシ先生が驚いたようにこちらを凝視する。

ナ「な、なにやってんだってばサクラちゃん！？」

ｻｽ「・・・アホか」

ｻｸ「あっ」

後悔しても時既に遅し。

カカシ先生は大きく溜息をついた。