月明かりの道標【NARUTO】 (ページ16)

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～貴女side～

立て直す隙すら与えずに、再不斬が大きく刃物を奮った。

カカシ先生は反射神経で避けるが、再不斬の方が一枚上手なのか地面に刺さった巨大な刀に重心を置くと、そのまま先生を蹴り飛ばす。

さらに追従をかけようとする再不斬だが、地面にまきびしが撒かれているのに気がつき、ピタリと立ち止まる。

再「くだらねぇ」

ザブーンッ！

ナ「！せんせーーー！！」

ｻｸ(あ、あのカカシ先生が・・・蹴飛ばされた！？)

ｻｽ(体術もハンパじゃねェ・・・！！)

カ(な、何だこの水やけに重いぞ・・・)

先生が水辺から上がろうとすると、その傍には既に再不斬が待ち構える。

再「フン・・・バカが」

再「水牢の術！」

カ(しまった！)

気づいた時にはもう遅く、先生は水の中に閉じ込められてしまった。

貴「先生っ！！」

再「ククク・・・ハマったな。脱出不可能の特製牢獄だ！！」

カ(水中に一時逃げ込んだつもりが・・・大失策だ！！)

貴「っ！！」

カキンッ

ナ「唯！！！」

再不斬は水牢の術をかけたまま水分身をいくつか出すと、1人をナルト達に、それ以外は私に向かって一斉に攻撃を仕掛けてくる。

再「テメェはこいつらの中で1番手強そうだからな・・・」

貴「っ、多勢に無勢ですか！大人気ないっ・・・」

クナイで次々と襲いかかってくる攻撃を流しながら、苦し紛れに答えるものの余裕など一切ない。

冷や汗が背中を伝っていった。

ナ「オレも加勢しに・・・！」

貴「来ないでください！！」

こちらに駆け出そうとするナルトを一喝する。

貴「ここはっ、私がなんとかします！！」

ｻｸ「でもっ！！」

貴「サスケさんとナルトはそちらに向かった分身を相手にしてください！！一刻も早く、先生を助け出さないと・・・！！ッサクラさんはタズナさんの側から決して離れないでお守りしてください！！」

ナルト・サクラ・サスケ
「「「！！」」」

再「余所見とは随分余裕だな・・・」

貴「しまっ！？」

向こうに注意が行き過ぎたせいで、懐に再不斬が入り込むのを許してしまう。

バキッ

カ「唯！！」