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〜貴女side〜
ジリリリリリリリッ
けたたましい音を立てて、目覚まし時計が起床時間を主張する。
「ん〜・・・」
カチッ
宙に手を伸ばし手探りで時計を止める。
柔らかな朝の日差しが眩しくて何度も目を擦ると、大きく伸びをしてそのまま欠伸をした。
「・・・随分、懐かしい夢を見たな」
過去の辛い記憶。度々夢に出てきては私を苦しめる。目を瞑ると、今でも鮮明に蘇ってくる・・・。
「・・・やめじゃやめじゃ!朝から気分が重くなる!」
ぶんぶんと頭を振ると布団から飛び出し、出かけるために支度を始める。
洗面所に行き、キュッと蛇口を捻ると勢いよく水が飛び出した。
ジャァァァァッ
流れ出ていく水の音に、幾許か荒れていた心が凪いでいく。
「気合いを、入れればならぬな」
今日はなんと言っても、木ノ葉隠れの里の忍者学校の卒業試験が控えているのだ。
うじうじなどしていられない。
気持ちを切り替えるつもりで、冷水を顔にバシャバシャとかけた。
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作者名:おふ豚 | 作成日時:2019年4月8日 12時