月明かりの幻想【NARUTO】 (ページ29)

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～貴女side～

貴(ナルトはきっと今は頭に血が上っているから何を言っても無駄だろうな・・・となると他の2人を探すか)

1度先生とナルトから離れ、あの二人に協力をお願いしようと森の中を駆け巡る。

貴(時間は限られているからな・・・。なるべく早く班員を見つけたいところだが・・・っと！)

素早く移動をしていると、泡を吹いて倒れているサクラさんがいた。

貴「サクラさん、大丈夫ですか？」

呼びかけていても、全然起きない。

貴(これは幻術・・・？まず解いてあげねば・・・)

貴「解！」

ｻｸ「・・・！・・・あ、あれ？サスケ君は？」

貴「ご気分は平気でしょうか？・・・幻術をかけられていたんですよ」

ｻｸ「幻術なのね・・・よ、よかったぁ」

貴「サクラさん、鈴取りのことでご相談があるのですが・・・。あの先生相手に一人では、今の私たちの実力では太刀打ち出来ません。班の皆で協力しませんか？」

ｻｸ「ごめんなさい！助けてくれたのはありがたいけど、私サスケ君探さなくちゃ！それじゃあ！」

貴「え、ちょ、サクラさん！？・・・早っ」

慌てて止めようとするも、サクラさんは私の静止を振り切って、電光石火のごとく森の向こうへと消えて言ってしまう。

貴女「これは・・・少し心にくるのぅ・・・」

1人呟いた言葉は、余計に取り残された私の心に染みたような気がした。