16 ページ19
〜貴女side〜
貴(こないなぁ・・・)
さっきの出来事からしばらくして、私たちは教室で担当上忍の先生を待っています。
だけど・・・。
ナ「おっそぉいー！！！」
堪忍袋の尾が切れたナルトが、ついにイラついたように叫んだ。
・・・そう。
集合時間はとうに過ぎ、教室にいた他の生徒がいなくなってもまだ姿がみえないのだ。
ナルトはもちろんのこと、サスケさんやサクラさんまで段々と不機嫌になってきている。
貴(き、きまずい・・・。何故早く来ぬのだ。このままでは私の胃がおかしくなりそうだ！！)
険悪なムードが辺りに蔓延るせいで胃がキリキリと痛みだす。
よしよしとさするが気休めでしかない。
貴(こういうのは、気を紛らわすのが一番だ！うん！！)
1人刻々とうなづき、前の方にいる3人からそっと目を放すして、(行儀は悪いが)頬杖をつきながらぼぉっと窓の外を見る。
空は快晴。
浮かぶ雲が流れる風に乗ってゆっくりと移動している。
暖かい木漏れ日の光が窓辺を優しく照らしてくれた。
貴(あ・・、なんだか眠くなってきた・・・)
一度睡魔を自覚したら、段々と眠気が本格的なものとなってくる。
次第にコクリ、コクリと舟を漕いでしまう。
さらに眠りを助長するかのように外で羽ばたく小鳥の声が、子守唄のようで。
貴(まだまだ先生は来ないだろうし、少しぐらい眠ってもいいだろうか・・・)
なにやら遠くの方で、ナルトとサクラさんが騒いでいるような声がかすかに聞こえたが、目を開ける気力もなくそのまま誘われるように夢の世界へと落ちていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おふ豚 | 作成日時：2019年4月8日 12時
