月明かりの幻想【NARUTO】 (ページ38)

今日:7 hit、昨日:13 hit、合計:114,547 hit

35 ページ38

～貴女side～

先程とは全く比べ物にならないほどの満面の笑みで告げられる。

ｻｸ「え！？」

ナ「は？」

ｻｸ「合格！？なんで！？」

カ「お前らが初めてだ。今までの奴らは素直にオレの言うことをきくだけのボンクラどもばかりだったからな」

先生がそう言うと、皆ゴクリ、と固唾を呑む。

それもそうだ。

まさか昼休憩まで試験に含まれているなんて、誰も思いもしなかった。

先生は、私たちが鈴取りのみならず本当の意味でのチームプレイを理解しているのかまで確かめたかったのか・・・。

カ「・・・忍者は裏の裏を読むべし。忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる」

忍は国の道具。そこに感情などあってはならない。

忍者学校で幾度となく教えこまれ来た鉄則。

しかし先生は、「けどな！」と言葉を続ける。

カ「仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ！」

貴「！！」

カカシ先生の言葉に、胸がズキンッと激しく痛んだ。

貴(かつて見捨てた私に・・・、務まるのだろうか)

グッと俯いた私とは反対に、ナルトは瞳をキラキラと輝かせる。

ナ(なんか・・・なんか・・・カッコイイ・・・)

カ「これにて演習終わり。全員合格！！よぉーしぃ！第7班は明日より任務開始だぁ！！」

ナ「やったああってばよぉ！！オレ忍者！忍者！！忍者！！！」

カカシ「帰るぞ」

ナ「って！どーせこんなオチだと思ったってばよぉ！縄ほどけー！！！」